matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

均質化


世界が均質化しつつある。
日本だけをみていても、全国どこに行っても同じような景色がある。流通業や飲食店は、系列化やフランチャイズ化が進行し、個人営業の店は、衰退する一方だ。ほんの二十年前にはカレー専門店を見かけたものだが、ココ○○というチェーンに駆逐された印象がある。電気店も、町の電気屋さんは、ほとんど無くなり、大型家電流通店に駆逐されたが、その大型家電チェーンも地元発のものは、勢いを亡くし、全国展開に飲み込まれているという図式だ。応仁の乱以降、下克上となり、中央統制が無くなり、村単位まで分立していったが、その後、郡、や国単位に集約され、戦国大名が分立し、より大きな勢力に属していき、天下統一に至った経緯は、創業の時代が過ぎ、成長が一段落すると統合や整理の段階に入っていくかのようだ。学生時代までは、この地方にも地元商店街があり、市街(県都)に行けば、繁華街があった。それが地元商店街は、消滅し、繁華街は繁華ではなくなっている。地方では、住宅地と大型ショッピングモールだけになりそうでもある。そして、道路沿いには、飲食店はチェーン展開されたものばかりだ。
その結果、日本全国、同じような景色なっていくというわけだ。消費者が自ら求めた結果でもあるが、多様性こそが、新たな多様性を生み出すならば、均質化はつまらないかもしれない。
世界的な均質化の例として、マクドナルドなどのファストフードやスターバックス、そして、最近は、H&MやFOEVER21などのファッションもそう。低価格でありながら、それなりに品質が保障されているので、文句をいうこともないのだが、なにかつまらないと思うのは、何故なんだろうか。
違和感を持っているのは、私だけではないようで、アメリカでもWallMartやマクドナルド、スターバックスなどを警戒や非難している人々もいる。この本もそんな感じかなと思ったのだが、そうばかりではないようだ。

スターバックス 成功の法則と失敗から得たもの

スターバックス 成功の法則と失敗から得たもの

どちらも、非常に短絡的な見方だということが判る。個人的な商売の衰退や、発展途上国の貧困は、別にスターバックスの成長によるものではない。

関連書

ISBN:9784887595743
ISBN:9784880861517
ISBN:9784794210715
ISBN:9784880861517
id:matsuok:20071203
id:matsuok:20060513