matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

死後の弔いでの在り方の変化?

先日久し振りに遠出をし山梨県南巨摩郡身延町まで。
既に鬼籍である義父母祖父母は、身延山で白木の位牌を用意しお骨と共に規定の場所に安置し、供養いたします。納骨のお骨安置期間は一定期間(布施金額依存)、回向は永代に渡り行われます。

身延山久遠寺オフィシャルサイト - ご案内


妻の実家にあった位牌はなくなり、仏壇自体も無くなるようだ。地元の檀那寺にある墓も整理されるようで、以降檀家でもなくなることになろそうだ。どうも現住職への義兄の不信感があったようだが、直に聞いた訳ではないので実態は不明。

我が家は家人の葬儀や先祖の年忌法要といった儀礼でしか寺と檀家は接点を持たない、いわゆる葬式仏教である。
墓は、分家で新家だった亡父が市の公共墓地に墓を生前に立て、祖母に購入頂いた仏壇がある。20年ほど前に新築した我が家には仏間となる和室が一間用意した。
我が家の子供は、娘のみであり既に家庭を持ち、それぞれの家には和室もなく、仏壇を置くスペースもその気もない。墓守りも三代先にはするものもいなくなるだろう。

非婚化の増加や少子化により家という概念の存続は無くなり、葬儀や先祖の年忌法要といった儀礼も簡略化され、先祖の年忌法要といった儀礼は維持できなくなりつつあるのが現実。

合同の供養塔にお骨を埋葬する形態がこれからは進んでいくのが合理的?のような。

亡父は、分骨のため西本願寺なので、大谷本廟に納めることになる。ここは京都府京都市東山区にある浄土真宗の宗祖親鸞墓所。納骨場所である無量寿堂は巨大な倉庫である。ロッカーが立ち並び、1つのロッカーの上半分が仏壇、下部が引き出し式のロッカーとなっている。防火上止むを得ないのであろうが、建物の鉄筋コンクリート、スチールロッカーは実に寒々しい。

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義父母の久遠寺のある県南巨摩郡身延町は山深い美しい自然に囲まれ、古刹たる仏教建築が多数あり故人も満足であろう。