matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

「調べて書く」貫いた立花隆さん 知の巨人逝く

最近の若い世代にはあまり知られていないかもしれないが、私の世代では代表的なジャーナリストが、亡くなられた。

評論家・ジャーナリスト立花隆さん死去「田中角栄研究」
www.asahi.com

首相退陣につながった「田中角栄研究」などの調査報道や、科学の最先端に迫るノンフィクション作品で知られる評論家で、ジャーナリストの立花隆(たちばな・たかし、本名橘隆志)さんが4月30日、急性冠症候群のため死去していたことが分かった。80歳だった。


雑誌やテレビを舞台に、1970年代からほとんど途切れることなく発信し続けたジャーナリストであり、チーム取材という新しい手法を使い田中角栄元首相の金脈追及で名を上げた。

「知の巨人」

膨大な読書量、理系文系の壁を軽々と越えて縦横に広がる取材テーマ。だが、立花隆さんは「何でも知っている人」ではなかった。「知りたがる人」だった。

いまのように、AIやビッグデータがない時代にインターネットさえないなか、膨大な公開情報を人力で収集しひたすら分類し分析して事実を明らかにしていくのは、いまのAI技術やビッグデータを利用しても彼以外には成し遂げられない。

いまのAIは膨大な要素から分類と相関関係により、結果を導くためには評価を決めなければならない。つまりゴール設定が必要だ。立花は、膨大な事実の山から新たな「知」を見出す、はたしてこれは現在のAIでもまだ到達できない。

個人的には彼の仕事場である「ネコビル」が大好きだ。

立花隆事務所 猫ビル(東京)
立花隆事務所(猫ビル)訪問 - YouTube


文化遺産として保存して欲しいが、膨大な書籍や資料を利用できるような施設にならないものだろうか。

大宅壮一文庫
www.oya-bunko.or.jp