matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

清和会から宏池会への党内政権交代

自民党新総裁に岸田文雄さんが選出されました。臨時国会で第100代首相に指名される。

これは、同じ自民党だが、右寄り保守タカ派からリベラルハト派勢力への政権交代にもみえる。極端に言えば、米国の保守党から民主党へのちかいかもしれない。ただ政策面からも、米国よりも政策差異はそれほどなく、民意で選択される米国と違い党内の派閥論理が決定要因

派閥総裁として挑んだ総選挙で、自民党議員を減らすかでしか民意を反映するすべがない。

岸田さんは東京都出身の64歳で政治家一家に生まれ、父の死後、広島県の選挙区を引き継ぎ1993年からこれまで9回連続で衆院議員に当選。
自身と同じ広島選出の池田勇人元首相が創設した名門派閥、宏池(こうち)会を2012年から率いている。

宏池会にとっては、1991年の総裁選で勝ち93年まで首相を務めた宮沢喜一氏以来、30年ぶりの悲願の宏池会政権誕生となる。

宏池会は60~64年に首相だった池田勇人氏が57年に創設した派閥だ。日本の戦後復興を担った吉田茂元首相の流れをくみ、党内で保守本流を自任する。吉田茂の直系の弟子である池田勇人によって創立されて以来、大平正芳鈴木善幸宮澤喜一岸田文雄と5人の内閣総理大臣自民党総裁を輩出、野党時代にも河野洋平谷垣禎一と2人の自民党総裁が出ており、自他共に名門派閥と見なされてきた。

対して元安倍総理は、清和会だ。自民党内では、平成研究会宏池会と並ぶ保守系の名門派閥であり、保守合同時の日本民主党(更に古くは日本自由党岸信介鳩山一郎派)の流れを汲む。「反・吉田茂」路線を起源に持つ。森内閣において福田以来久々に総裁派閥となった。総裁派閥・主流派として実質的に政権の中枢を担うようになったのは、小泉内閣以降。
池田勇人の「所得倍増計画」に異を唱える福田赳夫を中心として1962年に結成された党風刷新連盟(結成当初は党風刷新懇話会)が起源。

「昭和の妖怪」と呼ばれた岸 信介。 農商務官僚(商工官僚)時代 - 満州国時代、東條内閣の閣僚で戦犯被疑者としての獄中、そして放免。岸は安全保障論議吉田茂とは鋭く対立した。

もはや、遠い過去のことであり現状とは全く時代背景が異なるので政治理念で昔の清和会と宏池会とは現在はべつものであるが、二世議員や三世議員が多いことと、長年の姻戚関係により集団として存続しているに過ぎない。

右寄り保守タカ派からリベラルハト派勢力への政権交代とは幻想かもしれないが、多様性として、右寄り保守タカ派からリベラルハト派勢力への政権交代可能性を維持して欲しい。