共産主義はどうなったのか
昔、ソ連という国があった。冷戦と呼ばれ、アメリカと世界なかで対立していた。紛争には、必ずアメリカかソ連の影があり、自由主義(資本主義)と社会主義の覇権を競っていた。そして、いま共産主義はどうなったのだろうか。ソ連はロシアを始めとする複数の国家に分割され、中国は経済的に開放されている。ベトナムなどのかつて共産主義の国家は経済のシステムとしては、資本主義に移行してしまっている。
共産主義は、私有財産を否定し、みなで共有する。人間に貧富という格差は無い体制であったはずだ。しかし、なぜか、共産主義は、あたかも全体主義のような先制社会化しているケースが多い。共産革命を目指したはずの戦後の学生運動の過激派たちは、内部抗争が激化し、中国では文化大革命という粛清に近い状態となり、スターリン以降、ソ連は収容所国家となった。カンボジアのクメールルージュは、ジエノサイトをおこなった。共産主義は、理想な社会体制を求めるものであったが、それは経済的な社会の仕組みのみであり、人間性が欠落していたようだ。
では、残った自由経済主義は、格差を生みだす。しかしながら、社会体制の対立から、いまや、宗教や文化間の対立に変わってしまった。
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