食の文化
さきほどまで斜め読みしていた本が、
- 作者: 石毛直道
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/11
- メディア: 文庫
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主食として穀物類では、米の粒食と小麦などの粉食に大別されるのだろうが、日本人は、歴然たる米食派なのに、ラーメンやうどんという麺類大好き民族でもある。
「人間は何を食べてきたか」というNHKのドキュメンタリを20年以上前に見て、非常に興味深い内容で、当時、VTRに録画したが、いまや機械もないベータマックスだったので、数年前にはテープも捨ててしまった記憶がある。
あのジブリの宮崎駿が、DVD化をしているのだから面白い。
その経緯は、ほぼ日刊イトイ新聞 - 腰を据えて食べることを考える。に詳しい。
おいしいものが食べたいという単純な動機でもあろうが命の根源、種としての根本な話題であるだけになおざりにはできない事柄だ。長い人類の歴史の中で飽食の時代となっているが、地球上ではまだまだ飢餓の境界線にいる地域も少なくない。森や野原で木の実を探していた時代から、火を得て料理という加工技術や塩などを利用した保存や発酵技術など気の遠くなる時間を経て今の食生活があるのだが、緑の革命は地球の人口60億というとほうもない種を誕生させている。マルサスの人口論や、ローマクラブの報告など成長の限界を警告は多い。オイルピークや地球温暖化など悲観論もあるなか、人口の増大をささえるだけの食が確保しつづけることができるのだろうか。