謀略
最近、アメリカは、テロ対策の一環として北朝鮮やイランの金融的な制裁を行っている。ブラックマネー、マネーロンダリングや核兵器開発に伴う禁輸取引対策でもある。北朝鮮に至っては、偽造紙幣や麻薬取引などの風説?が根強い。
戦前、日本の軍部もそれに類した活動を行って軍需物資確保行為を行っていたとの説も根強い。
- 作者: 斎藤充功
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/08/10
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戦争には謀略はつきもので、日露戦争において、明石元二郎などは、当時の金額で100万(現在なら数十億か)の資金で後方かく乱により、国家としての基盤を揺るがしている。ロシア革命のきっかけとなった血の日曜日事件にも明石の影があったとも言われている。
アフガニスタンでは、地上軍投入の前に北部同盟をはじめとする反タリバン勢力を支援していたことは公然のことだ。
所謂中野学校など軍部自身で麻薬取引や紙幣偽造をおこなっていたようだが、それはいつからなのだろうか。明治維新で新国家建設し日清・日露と帝国主義の被征服側からは、まぬがれたが、それが征服側にまわったとき非合法な手段を厭わなかったのが政府ではなく軍部であったというのは、日本だけではないが、本来軍事という武力と治安をになう警察側とは対極的な手段にいたるのだろうか。国益という大義名分があれば、たとえ非合法手段であろうと正当化できるという論理が発生しているのだろうが、結局、最後には腐敗していくのは、目的がいかに崇高であろうが、水は低きに流れるが如きなのだろうか。非日常状態が常態化したときその非日常がるが点を認識できなくなる。目的が正当化できることでも手段が正当化できることとはけっして同義ではない。
太平洋戦争が、ABCD包囲陣、ハルノートなどにより戦争せざるえない状況に追い込まれていたことは事実であろうが、日本が中国や朝鮮などを侵略した行為は正当化できない。