matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

名刀から見た史観

世の中には、城好きなどの歴史の好事家が多い。まあ、マニアの部類ではないかと思えますね。私もどちらかというとマニアかもしれない。この本は、日本刀という部類なようだ。

名刀 その由来と伝説 (光文社新書)

名刀 その由来と伝説 (光文社新書)

ガンマニアや、ナイフマニアなど、どうもバイオレンスの匂いが感じる、危ない感じがします。もちろん、すべての人というわけではなく、少年時代にやった拳銃ごっこや、チャンバラゴッコ(これはもう死語なんでしょうが)の延長で、どんな男の子(だけではなかもしれまっせんが)でも、あるものでしょう。その似たようなもので、軍艦や戦車などのミリタリマニアもそうですね。殺人とか戦争とかの戦闘行為や暴力的な嗜好ではなく、メカや道具としての対象に対する憧憬のひとつかもしれない。

日本刀というのは、武器としての主流というより、権威や、宗教性のシンボルとなっていたようだ。武器として、主要なものは、槍や弓矢などであり、刀は、首を切るか、自害するときにしか使われないでいたのが実情なようだ。一番、武器として活躍?したのは幕末だったようだが、それは、武器としてではなく、一般的に携行するものだったから持ち歩いていても不審感をあたえないからという記述はうなずけるものがある。
どうも、刀というのは武器というより、護身のためというのが主なようだ。

名刀からみた、時代背景が垣間見えるのが興味深い。