matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

やっぱり歴史関係


最近購入する本は、新書で歴史関係の比率が大きい。
仕事であるIT関係の書籍を購入することがめっきり減っている。老眼の気配で細かい字を長時間読み続けられなくなったことや、記憶力が衰えで技術書を読み続ける気力が薄れたこともある。

しかし、技術的な情報の入手手段が刊行物からインターネットに移行しているという背景もある。また、マニュアルなどがインターネットで入手が容易になり市販本での情報入手手段に依存しなくてもよくなっている。

最後の大奥 天璋院篤姫と和宮 (幻冬舎新書)

最後の大奥 天璋院篤姫と和宮 (幻冬舎新書)

大河ドラマで視聴率が上がるのは幕末と戦国時代が舞台の場合だそうだ。
現在は篤姫が主人公だが、どうも慶喜があまり好意的には扱われなくそうだ。
以前は慶喜自身が主人公の大河ドラマの時とは大違いである。
この本を読んで感じるのは、徳川家と島津家の結びつきである。関が原で西軍に属していた島津は、まったく領地を削減されることもなかった。
家康は、関が原の後、西軍側の大名の隣国には、東軍側の旧織豊系の大名を配置していたようだ。薩摩藩の北には加藤清正長州藩の東には福島正則などである。そしてその2藩とも、取り潰しにあっている。徳川幕府を追い込んだのがその長州藩薩摩藩だったことを考えると、つぶすべき相手は、加藤や福島ではなかったというのは、結果論だろうか。
しかしながら、島津家が必ずしも徳川に対し敵対的ではなかったのは篤姫の件でも明らかであろう。明治維新は藩主などの既存特権を持つ層からはおこらず、郷士などの被支配層からの階級闘争の結果だったのだろう。

軍需物資から見た戦国合戦 (新書y)

軍需物資から見た戦国合戦 (新書y)

戦国時代の軍需物資といえば、糧秣とか火薬などの武器類と思っていた。
木材、竹などが重要な軍需物資であることを知った。城や砦はもちろん、陣地作成など土木作業が大きな比重を持っている。攻城戦などは、仕寄など云わば塹壕戦だ。鉄砲の登場は闇雲の突撃戦は自滅行為にすぎなくなっていた。
ドラマや映画でみる合戦シーンは刀での切りあいが主体だが、実態は違っていたのかもしれない。