matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

自動車は便利なの?

この本を読んで、結構「ヘェー」と思ったこと

  • 鉄道マニアに女性はいない 確かに
  • 西日本では、「谷」は「たに」で、東は「や」、境界は尾張三河
  • バス文化
  • 時間意識の東北と九州の差
  • 鉄道の東日本優先?
  • 韓国の鉄道事情

鉄道ひとつばなし (講談社現代新書)

鉄道ひとつばなし (講談社現代新書)

昨年、わが岐阜市路面電車が廃止され、市営バスもなくなった。公共交通機関は衰退し、廃線となった線路はそのまま赤錆びている。踏み切りはそのままである。名鉄は、合理化をすすめ、過去沿線にあったショッピングセンターそして百貨店も閉店している。鉄道会社がコアコンピタンスたる鉄道業務をやめたとき、関連業務であるすべてが撤退していく。合理化イコール会社の存続に結びつくのかと思ってしまう。自動車の普及は、公共交通機関のみならず、流通機構の枠組みまでかえてしまい、鉄道という集客力に頼った、流通業、不動産業は存在意義をなくしている。

東京で働いているとき、通勤電車に疲れ果て、自動車による通勤にあこがれていたが、いざ、地方に戻ってみると、いかに鉄道などの交通機関が便利なのか実感する。乗車さえすれば定刻どうりに到着するという事実がいかに有効だということだ。自動車での移動はたしかに、時刻表に縛られない自由を手に入れられるが、渋滞という不可抗力な現実が、より拘束される時間帯を増やしていくのだ。また、運転しなければ移動できなければ、寝ることもできない。

東京地区では、時刻表をあまり意識することはない。待っていれば、次から次に電車がくるので、きた列車にさえのればいいのだから。地方では、下手をすると30分、1時間後にしか電車がこないから、時刻表を把握していないととても利用できない。

東海道新幹線のダイヤも、もはや時刻表をみずに乗り込めるまで本数が増えている。これは、航空機に対するアドバンテージだろう。鉄道の最大の利用メリットは、本数に尽きる。1時間あたりの本数が減ったときに交通機関としての利用する必然性はなくなる。わたしの感覚では、15分以上こないダイヤの交通機関は、だれも、日常の移動手段としての対象外になる。
かつて、国鉄末期に、合理化は、車両編成での車両数の増加と、列車本数の削減でおこなわれた。単位時間内での輸送力という意味では、同一で、運行コストを削減するためだ。
しかしながら、顧客離れを引き起こし、結果として国鉄の衰退は進んだ。JR東海は民営化後、列車本数を増発することにより、乗車旅客数の復活を成功させている。
新幹線という、収益の柱を持つからこそできることかもしれないが、合理化は会社としての存在理由をなくすためではないはずなのだが。


ズッコケ中年3人組

ズッコケ中年三人組

ズッコケ中年三人組

不惑の年になった、ハチベェ、ハカセそしてモーちゃんの3人組が、怪盗Xに対決。
駅前商店街が寂れ、八百屋もコンビニ、学級崩壊など、世相を反映してます。この3人組の物語の時代背景が今の子供たちに受け入れられるのかが疑問がないわけでもないが、わたしみたいに40台の人間からみると、初期の物語の背景が妙にノスタルジを感じる。1978年に開始されているので、わたしの子供時代にはなかったものであり、読者は、いまの30台後半から20台になるのではないだろうか。作者は、1942年生まれなので、この主人公たちの親のせだいであり、二世帯同居の問題など、妙にリアルテイを感じてしまう。

わたしの子供時代には、母親たちは、買い物籠を持参で八百屋に買い物に行き、米屋や酒屋に配達を頼んでいた時代だ。遠足が近づくと、決められた金額のお菓子を買いに商店街にいったものだ。わたしは、田舎(といっても、県庁所在地の郊外の町)なので、駅前の商店街というのではなく、旧街道沿いの商店街で、もともとは、神社の門前街だったところだが、いまは、まったくその面影はない。先日も、モレラ本巣という大規模なショッピングモ−ルが出来てたので、行ってみると、田舎に突然ショッピング街が出現している。これでは、商店街という存在自体、対抗できないだろう。アメリカでもウォールマートが、地方の町を破壊していくといった論議もあるし。

ウォルマートがアメリカをそして世界を破壊する

ウォルマートがアメリカをそして世界を破壊する

同じような懸念が外食産業でもあるようで、マクドナルド脅威論もある。ふと気が付くと、飲食店は、どんどんチエーン店にかわりつつあり、個人経営の店舗は、開業できても、存続が難しくなっているのが現状だ。酒屋や八百屋がコンビニに変わって、オーナになったとしても、結局は、本部の雇われ店長と大差が無いとぼやく、ハチベェの台詞は、妙に考えさせられる。サラーリーマンではなく、独立したいおもいで、開業しても、どこかの資本系列なりに属さなければならない。
古本屋も、ブックオフに淘汰されているのではとも思える。

フィッシュ!―鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方

フィッシュ!―鮮度100%ぴちぴちオフィスのつくり方

に、「仕事そのものは選べなくても、どんなふうに仕事をするかは自分で選べる」