matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

チンギス・カン

この本を読んで、思ったのは次の2点です。

  • 呼び名は、難しい
  • 鉄=武力

ジンギスカン、ハン、カーン、ウゲデイ、オゴタイ...
この間、ラジオを聞いていたら、日本語の達者なイタリア人がモザートと、モーツワルトのことを読んでいるのに驚いた。金大中をむかしは、きんだいちゅうと読んでいたのを、キムデジュンと現地表音に近い読み方をし、毛沢東をもうたくとうと、中国では呼ばないだろう。
人名や地名は、その国の人でない方が発音するのは、あくまでも母国語にもとづくのだろう。日本は中国経由で東アジアの歴史観を形成しているから、漢字で理解し、読みたくなってしまう。

また、チンギスカンという、不世出の英雄がいたことがユーラシア大陸最大のモルゴン帝国を形成せしめたが、それは、鉄資源を求めた結果でもあったということだ。古代の飛鳥時代統一国家をなしえたのは、朝鮮経由での鉄資源を押さえたのが大きい。出雲伝説も、背景には鉄資源が大きい。
桃太郎の鬼が、金棒を担いでいるが、あれは、鉄の工人集団をさすという俗説もある。

石と棍棒での争いに、鉄がもたらしたのは、戦争という、技術革新だった。