matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

物価が上がる


最近の石油価格の上昇は、車の給油時に実感する。
1回あたり数千円の違いを感じる。月末になると給油する車が多いように感じる。
石油、特にガソリンの消費は、日本では下がり続けている。これではガソリンスタンドも競争が厳しい。ここ昨今の石油価格の上昇は、やはり投機的な現象なのだろうか。たしかに、BRICs諸国の消費量が上昇していることは確かだろうが、その増加の割合とかっく上昇の割合が必ずしも比例していないように感じる。需要が今後高まることを睨んでの思惑や、サブプライム問題以降、投機対象として石油や食糧などの市場に向かっているのだろうか。石油価格の上昇は、オイルマネーの増大を意味しているが、その収益の投資先は、さらに投機市場の資金として投入されているのだろうか。
もし投機であるならば、いつかはバブルとして崩壊するのだろう。それはいつだろうか。
食糧も石油などの資源も永久に存続するわけではないのは確かであるが、年間の需要が極端に増えるというわけでもない。とくに石油に至っては供給量は減少しているわけではないのだから、最終消費として販売できる量はかぎらてくるはずだ。
食糧もしかりである。たしかに今年は、不作などがり絶対量として不足しているというのは確かであるが、需要を超える供給があれば、価格が暴落するのは、結局、1年間に消費される量は劇的には増加しないからだ。1年がすぎると、農作物はほぼ同量が供給される。日本の酪農家はそれを知っているから、バター不足だからといって、牛乳の生産量を安易にはふやさない。国産野菜もしかりである。
日本の土地は右肩あがりで価格上昇し土地神話を形成したが、オランダのチューリップ球根のごとく、実需要を越した投機となったとき、バブルは必ず崩壊する。

では、供給が減少した場合はどうなるだろうか。
需要が減らなければ、供給が減っただけ価格は上昇していく。

現時点で石油の供給が減少している事実があるだろうか。
食糧については来年も世界的な不作になるだろうか。

長期的に見て、石油も食糧も需要の上昇に追随できなくなる時期がくるであろうことは、予測できる。
しかし、ここ数年で急激にその様相になるとは思えない。楽観論というより、現実ではないだろうか。
にもかかわらず、価格が上昇し続けるとしたら、これは投機的な原因であり、投機である限りかならず、バブルの崩壊が起こりえる。
そして、その後、本当に需給のバランスが崩れたときに日本としては備えが必要になるはずだ。それは、食糧自給率の改善(国内農業の保護)、石油依存率の低下など。

戦国時代、地震などの天災や天候不順による慢性的な飢饉が背景にあるようだ。他国へ出かけての合戦は、乱取りなど自国経済を守る手段になっていたともいえる。また、行政的な役割りが取れる地方政権が戦国大名という存在により、治水や経済政策が取れるようになった面もある。
個々の民衆レベルで行っていたことでは出来ないことが、行政という存在があるからこそ可能となることがある。
勝ち組みの国際資本の企業だけでは出来ないことが、今、行政にもとめられているのではないだろうか。

戦国の合戦 (学研新書)

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