matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

この1週間の読書


大江戸曲者列伝―太平の巻 (新潮新書)

大江戸曲者列伝―太平の巻 (新潮新書)

阿片の中国史 (新潮新書)

阿片の中国史 (新潮新書)

古来、中国の為政者の収入源は塩の専売だった。阿片が塩と同一のの輸送ルートで広がったのではと言うのは面白い。清時代の中国と言うのは、世界で最先端の社会だったかもしれない。広大な国土と膨大な人口を統治するために、官僚制度と交通整備があったのだろう。20世紀の中国の衰退は、それ以前の中国を過小評価しているのではと思える。中国には、周辺国家が求めるものがあり、中国が周辺にもとめるものは、あまりにも少なかったような。したがって、慢性的な貿易収支が黒字であったはずだが、それを解決するために欧米は阿片を利用した。軍閥、日本の特務機関も阿片を収入源としている。

絹、香料、香辛料などを手に入れるために西から東へ進出し、剥奪してきた歴史は、そのかわりに阿片を流し込んでいる。

日本が世界に輸出してきたのは、船舶、電気製品、自動車...健全だ。
しかし、倭寇という行為をしていた歴史もある。