matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

風水って


最近読んだのが「風水談義」

風水講義 (文春新書)

風水講義 (文春新書)

読んでいても、風水というのがどこが体系的なのかさっぱりわからない。なにやら複雑な感じだが、「気」の流れを読みとるのだが、これは自然界の気流や、地下の水脈に通じているものだろうか。人智を超えた存在を神と感じるか、運命と感じるかではなく、はたまたなにかの摂理があるかと感じたものが、地形から説明を求めた結果かもしれない。
日本では、陰陽道など、方位学で鬼門などと言われているが、別に風水にあるわけではないようだ。
鬼門を避けたり、家相は、日本独自なもののようだ。

韓国のソウルが風水都市であるとのことであるが、京都や東京はどうなんだろう。
京都は、四神である、青龍、白虎、玄武、朱雀を満たす理想的な場所という説も根強いようだが、風水師がその土地を選んだようには見えない。ただ、比叡山など、陰陽道における方位には、都市計画で考えられているような印象もあり、江戸の寺院配置などもしかり。

考えてみたら、中国や朝鮮、そして日本もだが、西洋における「神」というものが希薄である。神道の神とは、祖先崇拝であり、精霊崇拝のように感じる。自然の摂理を決めているのは、風水のような「気」であり、その「場」にある超自然的な存在感だったかもしれない。

仏教もキリスト教も、外来からの伝来である。宗教としての東洋人のアイデンテテイは、陰陽道や、道教、風水にあるのかもしれない。

仏教は、アーリア系のどちらかといえば、西のものという感じがする。