matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

安倍政権の次は

このまま行くと、安倍は戦後最長政権となりそうだが、その大きな背景として、安倍に代わりになる次期リーダが不在ということだ。現在の派閥とも言える政策グループのリーダに期待している国民は多数派だろうか。
野党に於いては第1党である立憲民主党はあまりにも数が少ない。今回の経緯を見る限り、現在の野党がまとまるとはとても思えない。
中国では習主席は後継を明確にしなかった。過去、清朝雍正帝は後継者を記載した文書を門の額に秘匿し死後のみ公開することによって後継者候補たる人々が切磋琢磨、そして後継者におもねる勢力を避けた。絶大な人気を持った小泉純一郎は、岸派の本流血統である若きプリンス安倍を後継にしたが、結果として経験不足が露呈した安倍は退き、その後自民党は迷走し、結果として民主党政権交代を許すことになったのだが、民主党にはあまりにも政権担当能力がなく、福島原発での対応は国家的危機さえ感じさせる結果となり、自民党への政権復活となったわけだが、老獪な政治家に進化?した安倍は日本経済の好転により、国民の安心感を確信させてしまった。
個人的には、現在の国民の将来のリーダ像は、小泉進一郎に集約していると思える。しかしながら彼には、数としての集団がいないが、かつて父である小泉も派閥の長であったわけではない。
岸、佐藤栄作、そして福田、安倍と脈々と受け継がれてきた保守本流派の血脈の後継者が不在な今、福田派であった小泉が保守を率いて国政を担うのは、結果として戦後日本の保守は本質的にかわっていないということなのだろうか。
社会党はすでに解体し、労働組合の組織率が極端に低いいま、リベラルの核となる集団は見当たらわず、結果として無党派層が最大比率を占める今、現行肯定が基本の保守のみが政権をにない、リベラル的施策や、少数意見は埋もれていく。