matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

デジタル化は忘却への道


snapfishn日本でのビジネスから撤退とのこと。クラウドでの日本ヒューレット・パッカードのウェブベース写真共有・印刷サービスである。
ほぼ無制限に写真でータを置いておけたのだが、閉鎖されてしまうので必要に応じてダウンロードしておく必要がある。なお、何もしなければ自動的に消滅する。クラウドのサービスは、いつ撤退、廃業がおきるかもしれないし、googleやyahooといった大手のサービスと言えども、廃止されるサービスが相次いでいる。営利組織である企業ベースであり限り永遠ではないのは当たり前であろう。しかしながら、個人的な記録がブログやソーシャルネットワーキングのウエブ上にある場合は、サービスが存続していても、その主が死亡した場合、削除されることも多い。
デジタルカメラとなり、いつのまにか写真をプリントしてアルバムに整理するといった習慣がすっかりなくなってしまった。PCやSDメモリなどの中に入れたままという人が大部分ではないだろうか。震災で水没した写真を復旧するボランティアがデジタル技術を活用して行われているが、それによって救済されるのは、紙上のアナログデータのみである。
過去の文字の記録や絵画などのいわば画像は、石や焼いた粘土、紙や布に書かれたものが残っている。現在のメディアに書かれたデジタルデータは100年後には読み込めないのがほぼすべてだろう。デジタルデータは短期間(10年以内?)の間に別の新たなメディアに書き換え続けなければその存続ができない。
子供たちに残すためには、アルバムをまた作らなければと思いはしているのだが。

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