親バカ
犬を飼うようになって、親バカが復活している。といっても、対象が犬になっている所が違うが。これは私ばかりではなく、家族全員であり、親の気持も解らない娘たちもである。
今日も、妻は、犬用のケーキを作り、百円ショップで買ってきたロウソクを点けて、父も娘も写真を撮っている。親バカの典型として、ウチの犬は、他家に比べ、賢いとか可愛いとか思い込んでいる。此処に至って考えてみると、親バカというのは、過小評価と過大評価の混在である。
ウンチをしたとかしないとか、嗚咽をして戻しているとか、妙に健康の心配をしている。これは過大であり、賢そうに見えるのは過大評価であろう。しかしながら、過小評価するのもあるようだ。寒そうからと服を着せたり、疲れるからと、散歩中に抱っこしたり挙げ句の果ては、ペット用のベビーカーもどきを欲しがるというのは、犬の能力に対する過小評価でもある。自分の子供が、幼児や児童の頃、「ひよっとしてこの子、天才?」とか。「才能があるのでは」と思わない親はいないだろうが、これは、大多数が過大評価である。数多くの習い事をさせてきた経験者として実感する。また、過保護になるのは、子供に対する過小評価の一環ではないかとも思える。過大評価も、過小評価も、子供にとっては迷惑な話だと思うが、ペットに対しても同様ではないだろうか。
でも、過大だろうと過小だろうと、してる側にとっては無類の喜びなのだ。
- 作者: 日本経済新聞社
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/07/09
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