規制緩和か財政出動か
円高など経済対策が問われているが、管さんと小沢さんの対策は、規制緩和など政策誘導による他力本願、借金による自力にわかれるようだ。公共投資の現象は、地方の建設会社や地場産業に影響を与えてきたのは事実だが、建設土木業は別として、地方の疲弊は、グローバル化に伴う影響で、1国の政策のみでは対応できないと言う現実もある。借金をさらにおこない大規模な財政出動は、次の世代に対する大きな負担にならないかと危惧する。クニの資産の一部を有価証券化するということは、新たなバブルを生み出すに過ぎないという懸念を持つ。政治家としての手腕には小沢さんに期待したいところだが、個人的にくにがすべき役割は、やはり医療や介護であり所得の再分配としての行政の役割だ。戦後の日本では、世界に稀に見る均質化された格差が少なかったように思える。それは明治維新、太平洋戦争の敗戦という政体の変化によるリノベーションの結果であるようだ。管さんは、山口の奇兵隊になぞらえたこともあるようだが、その政策は、それほどの変革を持っているとはおもえないが、戦後政治からの脱却という意味では、ふさわしいのは事実だ。ただ残念ながらあまりにも政策に具体性が感じられない。消費税率を上げて、財源を確保し、医療、福祉や年金などをすくなくとも、今のレベルを維持し改善していくことが行政の最大の役割であろうが、それを裏づけする雇用の確保は具体策がないようだ。
- 作者: 安本隆晴
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: ピーター F ドラッカー,牧野洋
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (18件) を見る