matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

結局人事争い

民主党の代表の座を巡ってのニュースが1面を飾ることが多いこの頃。政権与党の代表=総理となるため注目度が高いのは理解できる。しかしながら、この選挙は、事実上党内の国会銀内でのみのことであり、国民の民意が必ずしも反映できない、いわば組織の中の人事争いに過ぎない。国民に信を問う手段は国政選挙であるはずだが。

前方後円墳の世界 (岩波新書)

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昔、何故あんな巨大なお墓を作る意味があったのか。また何故その建設を止めてしまったのか。けっしてお墓を作ることが、集団の究極の目標ではなかったであろうが、集団統治の象徴としては土木工事であることは間違いなく、中国の黄河文明は灌漑などの利水から集団としての活動が起因のひとつであり、より大きな集団であればあるほどより大きな土木工事が可能となり、大きな集団化を促す。そして戦争も集団の大きさがより有利になる。大きなお墓を作ると言う目的は、より大きな集団となるモチベーションとなり、大きな土木工事はより大きな集団を生み出す。その集団はそのまま軍団となり、そしてそれは、クニという組織的な統治機構の礎になったのだろう。戦国時代に高度に組織化された軍隊は太平の世となり、城作りという普請つまり、土木・建築集団でもあった。
現代の日本は、クニとしてのモチベーションを見失っていないだろうか。黒船による明治維新は富国強兵であり、戦後は復興=経済成長であった。
財務官僚の出世と人事 (文春新書)

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名城をゆく4 名古屋城・犬山城 (小学館101ビジュアル新書)

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