matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

最強台風の通過


7月としては観測史上最強と呼ばれる台風4号が通過した。
わたしの地方としては、目立った被害もなく雨のみで過ぎ去っていった。
四国の水不足は、一挙に回避されたようだ。

新聞やテレビでは参院選挙の広告が入り始めた。年金が大きく取り上げられている。今回の争点は年金は大きなテーマになりそうだが、他にはないのだろうか。控除枠の撤廃による事実上の増税、負担は高まり、その反面医療費は削減され介護保険でさえその存続に不安を持たせるコムソン事件も起きている。
なにを負担し、なにを社会保証すべきなのかの論争が本来の争点だと思えるのだが。

年金問題は、制度の問題というよりも、公務員による組織的サボタージュであろう。公的な保証や福祉は官の仕事の比率が重要であり、過度の民間化はコムソンなど介護費や医療費の不正請求など、一方的な民間化だけでは解決できるとは思えない。

いま企業のガバナンスが要求され、J-SOX法など企業のコンプライアンスが求められている。官のコンプライアンスはどうされるのだろうか。

ロシアや中国には共産主義国家には、万全の社会保障があったが、国家の親方日の丸は崩壊し、経済が破綻した。貧富の差がなくなり、貨幣というものに意味がなくなりトイレを金で作るはずだったのだが、党という組織が硬直化し幹部華族が特権階級として固定化していった。ソ連ではノーメンクラツーラと呼ばれていた気がする。中国でもロシアでも、共産主義時代に特権階級だった層が開放経済化でも先行者利益を得て、イデオロギが崩壊した結果、拝金主義と化しているようだ。

戦後、焼け跡から復興してきた世代が、そして高度経済成長世代がリタイヤしていく。いまの社会の中心的な世代は、確固たる目標や目的を見失っていないか。なにを目指すべきなのかが不明確な時代かもしれない。

政治にも、行政にもそして社会にも期待が薄くなっている。

今の日本の最大の課題は少子高齢化であることはまちがいない。
いまや、80を超える寿命が普通になっている。ということはその子供の世代も高齢化しているということだ。自分たちの親はその親と死別しているのは働き盛りの世代であることが多かった。わたしの父がその父を亡くしたのは30台であり、母を亡くしたのが40台である。母は、50台に父を、そして60台に母を亡くしている。いまや老々介護が目の前かもしれない。少子化は、殆どの人が親族の介護に関わるを得なくなるはずだ。そして50年後には身寄りのない老人の比率が大幅に増すに違いない。

病院は1ヶ月を過ぎる在宅療養、そして在宅介護を推進していくことにより増大する医療費や介護費の公的負担を削減しようとしている。
しかし、医療行為を受けられるのは相変わらず医療機関のみであり通院しないといけない。どうやって病院にいくのだろうか。

今週の読書

戦国の兵法者―剣豪たちの源流とその系譜 (学研新書)

戦国の兵法者―剣豪たちの源流とその系譜 (学研新書)

作者は小説家であり、剣豪小説の資料集のような、そして面白い。
そこまでが、史実でどこからが伝承なのか、境目がわからなくなるが、やはりわたしのような歴史オタク向けには興味深かった。