Felicaの普及

最近買ったデバイス。

SONY RC-S320 非接触ICカードリーダ/ライタ PaSoRi 「パソリ」

最近、話題のFelica,Pasmoが予想を上回る売れ行きで在庫が無くなってしまったようだ。私は出張の時に買っていたのですが、地下鉄とJRの乗り継ぎで便利この上ない。SUICA,ICOCA,TOICAとFelicaは、すっかり定着している。
いま、入っているオフィスビルのセキュリテイカードもFelicaだ。携帯電話もFelica内蔵である。社員証などもはや基盤となりつつある技術だ。
ところが、これが世界標準かというとさにあらず。
私の今の会社は外資系ですが、ICカードソリューションの対応計画にFelicaが無い。グローバルスタンダードではないからだ。

古来、外来技術の利用や物まねと非難されることも多いが、iモードなど日本発の技術で定着したものも数多い。
しかしながら、フラット化した世界では、日本市場の成功だけでは必ずしも世界に広がるとはいえない。日本市場の世界におけるシェアは数%しかないからだ。
いま、グローバルスタンダードはUSAの市場だ。1国で占める世界経済の市場シェアはダントツだ。日本は国としては、おそらくUSAに次ぐだろうが、その差は数倍だろう。いまアメリカの規模に匹敵するのはEUだけだ。

スキミング―知らないうちに預金が抜き盗られる (扶桑社新書)

アメリカでのクレジットカード情報漏洩など国内や海外の時間差はまったくない。身近な国際犯罪の一例かもしれない。

世界は広い。
地域や民族など、「常識」の定義さえ多面的である。

常識の世界地図 (文春新書)

しかし、経済と技術のフラット化は、アメリカ型の「常識」が席巻していくかもしれない。