殺伐としたライオンの家族関係

BSで下記番組を見た。

ハイビジョン特集「ライオン社会　空前のボス交代劇」

東アフリカ・セレンゲティ平原のライオン社会は、アフリカ最大の群れのボスが死に大混乱を迎えました。老若男女様々なライオンたちの運命を翻弄しながら進行するボス交代劇。数十年に一度というこのボス交代劇に密着、新王が誕生するまでをドキュメントします。

セレンゲティ国立公園には、ライオンの研究を３０年以上続けているアメリカ、ミネソタ大学のライオン研究チームがライオンの生態を観測しつづけている。。

ライオンのオスは、群れのメスが狩ってきた獲物を食べる。オスの役割は、群れに属さない放浪オスから子供を守ることだ。新しいオスが群れの王となったとき、子供は、新たなオスにより殺されてしまうからだ。
放浪オスは、自分で獲物ナリを獲得しなければならないが、集団で狩りを行う群れのメスたちほど獲物をえることができない。集団に属することが生き延びる道なのだが、群れの中でオスが限定されてしまう。
メスは、実の父親である強いオスがいないと子供が守れない。オスはメスに選ばれないと生き延びられない。メスは必死に強いオスを選ぼうとする。そして、ボスとなったオスは、メスが狩ってきた獲物を得る。そこまでして守った子供のライオンも2歳になるとオスは群れから放逐され、放浪ライオンとなる。
殺伐とした家族関係である。しかし、人の家族の姿にも、その一面があるのかもしれない。

群れが集団になり、社会を形成する。
そして、それはクニとなる。