matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

江戸から東京へ

いま、Yahooで期間限定で江戸の古地図を検索できるサービスを行っています。

江戸時代と明治時代、そして現代の同一地点の地図をみることができます。
JRの鉄道路線が、海岸沿いであったことや、東京駅の八重洲口がお堀だったことなどが良くわかります。

スーパービジュアル版 江戸・東京の地理と地名

スーパービジュアル版 江戸・東京の地理と地名

江戸には、「伊勢屋、稲荷、犬の糞」が多かったそうだが、いままでは、ただ単にお伊勢参りなどによる流通の発展による商業先進地域かと漠然と思っていましたが、よく考えてみると、近江商人や大阪などのほうが商業先進地域だ。
「やっちゃ場伝」は、それを、本能寺の変のときに起因するという説明がありなるほどと感心してしまった。家康が甲賀越えで窮地を救った伊勢の土豪などの優遇策でもあったらしい。
かの三井財閥の祖は伊勢松坂出身だ。なのになぜか「越後屋」。
創設者の父親が越後の守だったからだそうだが、そもそも三井家は近江の六角家に仕えていた武士だったようで、近江商人とも言えるかもしれない。近江は大消費地であった京都と北陸や東海からの流通の起点であり、琵琶湖という水運のメリットをもつ物流の拠点だ。また甲賀や伊賀などの忍者の里も近江または近江に通じる地域である。伊賀の国を治めた藤堂藩は伊勢の松坂も支配地域でもある。
物流と情報は、商売の源なのだ。

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