matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

教える技術


仕事柄か、研修やセミナーを受ける機会が多く、またセミナーを企画し実施することもある。いかにナレッジを得、伝授するかが大きな課題だ。
研修となると、複数日にわたるため、ワークショップ形式やロールプレイまたはシュミレーションなどが多いが、セミナーになると半日または1日、テーマやトピックでは1時間程度なことが多いため、どうしても教室形式であり、一方的な講義形式が大部分である。
情報を短時間で一方的に伝え、受け取り側は消化するか否かのフォローできる形態ではない。セミナーを実行したという結果のみゴールになりがちだった。

下記新書は、ちょっと新鮮だった。

効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで (PHP新書)

効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで (PHP新書)

前書きに書いてある、ある大学教授の
「人は習慣の奴隷ですから」は考えさせられる。
講義中心の教育方式は、まさに習慣化し、講義を行う側もそして受ける側も、講義形式でなければ教育という感じをしないのは、習慣以外何者でもないかもしれない。

学びのプロセスに着目し、より効率的な学習方法を論じている内容は、共感を持たざるをえない。
「学び」は楽しく・エキサイテイングなものであるという主張は、セミナーが始まると数分で睡魔に襲われる自分にとってまさに、理想だ。
学習者にいかにモチベーションを持たせ、やる気を呼び起こすにはどうしたら良いか。
「楽しくなければ仕事じゃない」というと、そんな仕事は無いといわれそうだが、本来、人間にはどんな状況においても恐怖感や嫌悪感などがプラスになることは無いはずだ。緊張感がないととられかねないとは思うが、しかめ面をして効率があがるとは、どうしても思えない。