斎場ばかりが増えていく
ここ数年は親族の訃報が続いている。とうとう父方の叔父や叔母はすべて亡くなってしまっている現実がある。斎場が新たに増えていくばかりだ。自分の若かりし時は、結婚式場が次々とできていたものだが、いまや,斎場の数は明らかに結婚式場を上回っている。おそらく、これから30年は亡くなる人の数は,増えていくばかりではないだろうか。
祖父や祖母の葬儀から考えると随分簡略化された感があるが、これだけ増えてくると、葬儀というこういい自体が、増えてきている背景も大きいのではないかと感じる。
自分の父親が無くなって初めて、葬儀というものを身近に感じ、菩提寺の存在を思い知ったわけだが、しきたりとか習慣というのは、いかに千差万別なんだろうとつくづく感じた。正解というものが無いことが意外に理解されていない。宗派や地域などベースとするものが、本当に千差万別なのだ。しかし、商業化された葬儀ビジネスにより急速に標準化されていくのではとも思える。自分が平均寿命まで生きられるとしたら、そのときには大きく変わっていることだろう。
- 作者: 市川愛
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/10/30
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