失われた10年は過ぎ去った?
日本の自衛隊の 統合幕僚会議が、陸海空の指揮権を集中化している。過去旧軍では、最後まで陸海の軍令はわかれたままであった。
戦前、軍令は、統帥権を背景に軍政から離れ独走した。対米開戦の前に軍令は出先きかんである関東軍を押さえられなくなっている。戦争を目的とした組織は、戦争することが目的となり、最良の手段となる。
日清、日露とも、開戦と終戦はともに政治的な判断があったはずだ。明治維新という共同体験が政府および軍部にあったのだろうか。
- 作者: 秦郁彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/02/11
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終戦、高度経済成長という共同体験をもった人がいなくなり、失われた10年を経て日本経済は、新たな局面を迎えている。55年体制以降の社会そのものの構造疲労を経て、終戦を迎えたのか?