matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

ちょっといい話


今週号の週刊ポストの連載である「メタルカラーの時代」にいい話があった。
2004年7月に福井を襲った集中豪雨と足羽川の堤防決壊という大きな災害があった。
町の公園や空き地には、膨大なゴミがあった。2万トンに及ぶさいがゴミである。

当時福井市には、31台のゴミ収集車と、トラックが14台しかなかった。それだけであれば2ヶ月はかっかたであろうゴミ回収をたった2日で片付けた。

それを実現したのは、近畿・関西方面から終結したゴミ収集車のコンボイだった。
なんと、448台の収集車、その他の車両も含めると619台、1850人という94の市町村や清掃組合の応援だった。

それを実現したのは、民間委託ではない、公営の直営だったこと。
関西の震災時に福井市が長期にわたって職員を派遣し、集合した他の自治体の職員たちの人的ネットワークができていたことだ。善意が増幅した好例であろう。

福井市長は、災害時には、かならず支援をおこなってきた。結果として相互支援が実っていたのだが、その福井市長自身、中学生時代に福井地震で家が倒壊し、身内を亡くされている。家が崩壊した1ヶ月間、野宿状態だったところ、他府県から応援にきた大工さんが、雨露をしのぐ仮住まいを作ってくれたのがホントにありがたかったそうだ。

痛みをしり、やさしさを知っている人こそ、行政を担当して欲しいものだ。国政にも。