景気は政策を先取りする
新内閣人事が発表され新政権が始動するが株価は上がり円高が進行している。実際にはなにも新政策は実施されていないが市場は先取りしている。新政策が是と評価されたのではなく、放漫財政によるマネーサプライの増加を見越しているわけだが、財政再建よりも財政拡大のほうが実施しやすいことの表れではないか。結果として民主党の政策は財政赤字拡大となったはずだが、市場は円高が是正されない結果となったのと好対照に見える。ユーロの通貨危機回避と中国経済の失速は日本の政治・経済政策とは関係なく円高=円買いになっていたのだが、ここにきて経済動向の変化点になっていることに市場が同期しているのだろう。日本のみならず、北朝鮮、韓国や中国指導者の交代、アメリカ、ロシアの改選など来年は世界的に分岐点と思える。
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