政権交代
日本、そして韓国と政権が交代してゆく。保守と革新の対決という図式だが、民主党は革新とはいえない。政策にそれほど違いがあるとは思えない。アメリカの共和党と民主党ほどの違いもないため、政策や理念というよりも、日本の政権交代は現政権の評価により決定されることになる。野党は失策をあげつらい、与党は言い訳と責任逃れになりがちになる。結果としてリスクを避け決定を先延ばしにすることが政権保持の手段となり政治は停滞することになる。
素人集団であった民主党の中で野田総理は、仕事をしてきたと思える。なによりも一般家庭出身であり、地盤も看板もなく、今太閤と言われた田中角栄のように実業界での成功による経済力も持っていないにも関わらず総理にまで到達した政治家がこれで退場してしまうことが惜しく感じるのは私だけではあるまい。
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