デジタルは幻か
デジタル化は、記録を亡くしていくかもしれない。最近、長年使用してきたPC環境がディスク障害で喪失したので、新規にOSインストールから、普段常用している環境を再構築している。そのなかで、愛用のテキストエディタであるTeraPadをインストし、ツールであるTpBPLUSを設定しようとインターネットからダウンロードしようとしたが、サイトが無くなっており、ダウンロードできない。なんでと、いろいろグッグッってみたら、どうも作者のかたが亡くなられているらしい。2006年の6月のことだ。
過去、下記のようなブログなどがあったようだが、もはやアクセスもできなくなっている。
- でるふぃ・たうん(でるふぃさんのWEB)http://members.tripod.com/delfy_m/ これだけがアクセス可能
- でるふぃ日報(でるふぃさんの日記)
- でるふぃたうん::でるろぐ(でるふぃさんのブログ)
- でるふぃたうんCafe BBS
ブログなど、いまや膨大な個人的記録が共有できるようになり、FacebookなどのSNSはそれをさらに加速している。しかしながら、その所有者が亡くなるとどうなるか。また、その記録されているサイトも栄枯盛衰、いつかは消えさる。子供たちを写した写真のアルバムはここ10年ほど更新されることもなく、最近の写真はPC上のデータにある。デジタルデータがいかに脆弱な存在であるかは、東日本大震災が示している。ボランティアによる、写真の復旧は大切な。そして貴重な行為だが、水没したデジタルメディアの復旧は限りなく不可能になっている。千年後、21世紀の記録が参照できるのは、いまから千年前より少ないのではないかともおもえてしまう。
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