やらなければよかった
人は、行動を起こさなかった後悔のほうが、行動した結果の後悔より大きい。
というようなCMを見た記憶があるが、たしかにそう思える。歴史にもifはあまり意味がないかもしれない。しかし、戦争となると話はべつなようだ。
- 作者: 野口武彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 新書
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
幕藩体制から集権国家への変革期、最大の経済力と組織力を保持しているはずの幕府が、鎖国という閉鎖的な側にいたはずの長州にライフル銃の銃弾に屈する。開国したはずの幕府こそ、変革ができなかったのだ。
歴史の結果を知るからこそ幕府側が敗北したのは自明のように見えるが、当時の一般的な見方と必ずしも一致いていないはずだ。だからこそ、勝算をもって戦争を始めたと言えるかもしれない。