matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

未曾有の不況かもしれないが。いつかは復活すると信じたい

また身近なひとの親が亡くなった。
あまりにも多い葬式の連続。いつになったら終わりになるのだろうか

六大宗派でこんなに違うお葬式のしきたり (新書y)

六大宗派でこんなに違うお葬式のしきたり (新書y)

親父がなくなって以来、自分の家の宗派がわかり、仏事にかかわる諸事が気になる。自分の家の宗派は自分で決めた訳ではないのだが、なんとなく馴染んでしまっているような。しかしながら、漠然と抱いていた葬式などの儀礼がいかに宗派により異なるのか。またいかに曖昧になっているのかが自分のみならず、世間一般ではないだろうか。
高度成長―シリーズ日本近現代史〈8〉 (岩波新書)

高度成長―シリーズ日本近現代史〈8〉 (岩波新書)

高度成長の昭和の時代は遠くなった昔のことになるのだろうか。
わたしの幼少年期は高度成長時期だった。
半世紀前、親父たちのまさに現役世代だ。気が付けば、自分の年齢がその時代の親父の歳を越えていることに愕然とする。
塩の道 (講談社学術文庫)

塩の道 (講談社学術文庫)

人は食うために働くのではなく、働くために食うのだ。
このセンテンスにグッとくる。
また、鉄が塩の生産に大きな寄与をしていたとは、これも意外ながら結構新鮮だった。塩釜という地名が持つ意味、釜石に鉄鉱石と製鉄の歴史があり南部鉄に製塩の歴史があったとは。
たしかに鉄がないと、釜ができず、塩水を煮詰めて塩を作ることは容易ではなかったということか。
日本では、塩でさえも、「生産」しなければ入手できなかった。
大陸では塩湖や岩塩があったが、多雨な気候のせいだろうか日本国内では、塩は海水から火を使い「製造」するしかなかったのだ。
そのためには鉄と火がを必要だったのだ。物造り日本の原点かもしれない。
全図解トヨタ生産工場のしくみ

全図解トヨタ生産工場のしくみ

現代の物造りの代表はトヨタ自動車を筆頭にした自動車産業であろうか。海外から輸入し物まねで始めた自動車製作が、いまや本家のアメリカやドイツなどヨーロッパを完全に凌駕してしまっている。ビッグ3やヨーロッパの自動車産業が国の支援を受けなければ存続さえあやぶらまえる事態になっている。車に関わる開発技術の追求してきた科学技術力の研鑚と蓄積の結果でもあるのはもちろんだが、単なる技術力の成果というだけではなく、トヨタ生産方式などのマネージメントの蓄積の賜物でもあったようだ。均一化された階層化されていない社会だからこそ、成果が上がったであろうQC活動もあるが、トヨタ生産方式は、強力な指導をおこなってきた企業士官の成果なのかもしれないと強く感じた。