雑誌が無くなって行く
本屋がすくなっていくのは、要は採算が合わない商売に成りつつあるからだろう。高齢化による若年層の減少は市場そのものが縮小しているのが最大の背景と思われる。いや最近の若者が本を読まなくなったわけとは思わない。私の同世代も読書家は少数派だった。いまも読書好きの比率は低下していないのではないか。しかしながら、雑誌に関しては、読書好きではない人々も必ず購読しえいたはずだ。この情報の入手手段が雑誌がネットにかわり、雑誌を買う動機がなくなりつつある。
かつて、コンピュータ雑誌を月に数種を必ず購入していたが、ふと気が付くとコンピュータに関する情報はネットに依存している。来月には週刊アスキーが紙媒体では販売しなくなるのとのことで、久しぶりに駅の売店で購入してみたが、個人的な感想だが、やっぱりこれはという記事が見受けられない。編集スタイルも内容も昔とは変わっていないのだが、よく買っていた当時と比べると、読みたいと思わない。雑誌に期待していたのはトレンドや新しい情報で、新聞ではわからない特定分野の新情報を得るには雑誌が一番だった。しかしながら、今の雑誌を読んでいても新しい/未知の情報とは感じられないのだ。
では、雑誌が無くなって、ネットだけになったらいいかというと一抹の不安を感じる。ネットのサイト上の情報はおそろしくダイジェスト化されている。画面では長い文章は最後まで読まれず、モニター画面内に収まっているのがせいぜいであろう。その意味ではやはり書籍化というのは今後も生き残るはずだが、それでは多すぎるときもある。学習や調査というより情報収集という側面では、やはり雑誌という規模感が一番みにあっているのだが。
読了日2015年03月24日
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