matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

保険をどうするか


娘が生まれた頃に転換した生命保険の更新が近づいている。もう二十年。娘が成人式を迎えるわけである。とうじはバブル末期で、生命保険の予定利率が高く、今から思うと一番良い、いわばお宝保険らしい。今の保険料が2万弱だが、同じ条件で更新すると5万弱になるという。デフレの時代にこんなに値上がりするものがあるのかと驚く。本屋で保険の本を買ってみた。

生命保険のウラ側 (朝日新書)

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うーん、結構目からウロコ。自分の持っている終身保険がお宝保険とは。終身保険と定期保険の組み合わせみたいだが、定期保険に入りなおしをおこない、終身はそのままというのがよさげに思える。今度コールセンターに聞いてみようと思うが、コールセンターがちゃんと相談に乗るかどうか。もう娘も大きくなったので、死亡時保障はもはや不要という感じもするし、入院特約もたしかに意味が無そうにも思える。最近の病院は、2週間も入院したら、いつ退院するかと言ってくるから、入院自体させてもらえないようなご時世だ。父親や母親をみてきたが、公的健康保険の枠内で困った記憶はない。父親は心筋梗塞カテーテル手術や終末医療で年に数百万かかっているとおもうが、自己負担は、10万もかかっていない。アメリカや中国に比べ日本の公的な医療保険は、実は優れている。これならたしかに、民間の医療保険の意義が薄い。しかしながら、これが今後維持されるという保障もないことも事実ではあるが。
究極の文房具ハック---身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる

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戦争と資本主義 (講談社学術文庫)

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日本では、元寇はあるし、世界史からいってモンゴル帝国は侵略国家のイメージが強い。しかしながら、必ずしも破壊と征服だけではなかったようだ。元の時代、中央政府は、塩の専売と消費税のような商業に対する課税のみだったというのは、意外な感じだ。征服者である遊牧民族は農耕民族からの搾取という感があったが、すくなくてもクビライの政権では違っていたようだ。軍事的な支配から経済的な支配に移行している。クビライを見ていると、豊臣秀吉を彷彿する。一介の平民から出世してきた秀吉と生粋のモンゴル王家であるクビライとはたしかにまったく異なるが、その経緯に共通点がある。
主君の横死の際、正面の敵から機敏に情勢判断をして、前線を離脱したこと。騎馬民族であったクビライが、南宋攻略にとった長期の包囲戦。流通の整備や税の撤廃や商業振興、銀経済や紙幣などの金融政策など。中華思想や広大な国内市場規模による閉鎖的な国家である中国がグローバル化により活性化した現代のようだ。しかしながら、元はその後、明という専制国家になり、万里の長城に代表される鎖国国家となった。その中国は、次の外部勢力により清朝に史上最大規模の版図になる。いまや世界最大の市場ともなりそうな現代中国が、また国を閉ざす中華思想の国家になるのだろうか。