matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

石油は無くなるのか


中国で日本バッシングがつづいているようだが、レアメタルの日本への輸出規制は解除されたのだろうか。レアメタルの資源自体は中国が独占しているということだが、それは事実だろうか。実際、レアメタル自体はその名前のとうり、極めて少ないのだが、必ずしも中国にしか産出しないという訳ではない。中国が露天掘りなどにより、他の地域にくらべ格段に低コストで産出できるから市場を中国が独占しているというのが正しい。資源は確かに有限であり、いつかは無くなる。しかしながらエネルギーとしては石油は唯一なものでもない。しかしながら、現時点で、石油ほど安価で取扱いのしやすいエネルギー源はまだない。液体として運搬が可能であり、密閉さえしておけば、気体であるガスに比べ格段に安全に安価に輸送や保存が可能だ。また質量にくらべ生成できるエネルギー量は他のエネルギーである石炭や木質系燃料にくらべ、大きく、かさ張らない。取扱い安く、豊富に採取できる石油に経済的に代替できるエネルギー源がないということだ。
アメリカはシエールガスという新たな天然ガス資源を採算コストで取り出す技術が開発されることにより、天然ガスの輸入国から自給可能な国となった。石油でも天然ガスでも、必要に応じて産出して、さらに保存しておくことができるエネルギーだ。それに比べ電気は、保存ができないものだ。原子力発電の問題は、一定の出力を継続しなければならないことだ。変動する需要に対応して供給を変えることが困難である。電気を使って効率的にそして経済的に貯蔵する技術を開発できたとき、原子力発電も、そして太陽発電や風力などの自然のエネルギーが化石燃料に置き換えることができることになる。現時点のリチウムなどの蓄電池では、その貯蔵効率やレアメタルを前提にするかぎり、経済効率は向上しそうもない。