matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

無縁社会

NHKの特集で話題になった「無縁社会」。その象徴的なものが孤独死だが、単身世帯だけのことではなく、少子高齢化の長寿化は、家族以外の無縁化であろう。離職し老齢化していくことは、人間関係は希薄化する。長生きすればするほど知り合いは亡くなっていく。昨年亡くなった叔母の家族は、叔母の家族は兄弟など親戚の亡くなったときも一切知らせなくなっていた。親族を亡くした時の落胆ぶりがひどくそれ以後は知らせないことにしたそうだ。高齢化してから人が亡くなるということは、その人にとっては死が間近に感じられてしまう残酷な現実にすぎない。また弱った体は、葬儀に参加することも困難である。わたし自身も父が亡くなったときに誰に連絡すべきかということが迷った。80を過ぎて、高齢で会社を退職後10年以上経った結果、親族以外の知らせるべき人が無くなっていた。父の葬儀は、祖父や祖母の葬儀の記憶で当然行うべきとひととおりおこなったのだが、やはり親族だけで行う形態にすべきだったかとも思ってしまう。それでも父親の世代は多子の時代で父は5人兄弟で母は8人兄弟で親族といえどもそれなりの人数ではあるが、今後は少子化の結果、親族といっても、非常に限られた人だけになってしまうだろう。葬儀というものが、いわゆる「直葬」が無縁死だけではなくより一般化していくような気がする。番組のなかで無縁死した方を自治体で委託された葬儀社のみで直葬している姿は、なにか物悲しい。