matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

どないしたらええんや


経済の大きな転換期であり、従来型の景気対策では効果はなく、国の借金だけが増加していくそうだ。

100年デフレ―21世紀はバブル多発型物価下落の時代 (日経ビジネス人文庫)

100年デフレ―21世紀はバブル多発型物価下落の時代 (日経ビジネス人文庫)

経済の破綻したときに発生するインフレではなく景気循環の一環としてのインフレは、基本的には人件費の上昇によるものであり、失業率の低下がその傾向を示すものだ。昨今の経済の復活はジョブレスリカバリと呼ばれ、賃金の上昇もなく就業者のなかの正規従業員の比率は下がっている。これは、経済のグローバル化に伴い、より賃金コストの低いBRICSを始めとするアジアなどへの生産ラインのシフトである。いまやGDPで世界第2位になろうとしている中国も、国民あたりのGDPは日本の1/10であり、賃金コストは日本が依然高止まりをするであろう。そして、高齢化は社会が負担すべきコストを増加させている。中国には、福祉制度が未整備であり、国家負担は、公共投資に向かっている。今後も中国の経済発展は止まりそうも無い。それを支えているのは、巨大な華僑とよばれる存在だろう。国家に依存せず、中国文化にのみ帰属意識のある彼らは、国籍にこだわらずに世界に散らばっている。そしてその富とコネを駆使して中国の巨大な潜在的な市場を捉えつつある。