matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

オーディオが趣味なんて過去のこと?


わたしが、中学生から社会人になったころ、良いオーディオ機器を揃える事が若い男性の夢だった。オーディオ専門店なるものが、町の中に電気店とおなじように商売として成立していた。コンポと称して、アンプ、スピーカ、プレーヤなどの機器を様々なメーカの機種を組み合わせて環境を構築するというのが、マニアの間では一般的でもありました。若者は、月賦でオーディ機器を買い込み、クルマを買い込んでいた。車の音響機器をカーコンポとも呼んでいたのは、その流れかもしれない。音楽好きというよりもメカ物好きなのだ。
機械物好きなのは男の子の常らしく、現在でもPCや携帯など、モノにこだわるのは同じ性のような。最近、家電芸人というものが出現しているが、男性芸人ばかりだ。

ホームシアターの作法 (ソフトバンク新書)

ホームシアターの作法 (ソフトバンク新書)

この本を手に取ったのも、過去の思い出がなせるものだ。当時、長岡鉄男というオーディオの教祖的な人がいたような。
メカ好きといえば、カメラなどの写真もそうで、わたしの父も、蛇腹のカメラや二眼レフからカメラにつぎ込んできた。でもその割りに父が残した写真はそれほど多くない。写真が好きというより、カメラ自体を買いたかったのかもしれない。わたしは、高校生のときには写真部に所属し、自宅でも引伸ばし機を買い込み、夜に赤電球の下で、ゴソゴソしていた。当時は、暗室のある家を建てることが将来の野望だった。
いまは、デジカメであり、現像する手間も無くPC上で修正まで可能であり、プリンタで印刷まで個人で安価にできてしまう。オーディオ機器もデジタル化は劇的にコストダウンしている。音というばデンスケという当時で言えば小型(今では小型とはいえないが)の録音機器でいろんな音を録音するというのもオーディオマニアの分野であり、SLの音を録音したレコードが売られていた。録音媒体も、オープンリールからカセット、MDそしていまは、メモリになってしまった。なんとなく哀愁が漂うのは事実だが、昔は良かったという懐古主義になるつもりはないが、ただなんとなく、そしてとてつもなく懐かしい。