政権交代したら小沢院政？

明日は、衆議院選挙でいよいよ政権交代が現実味を帯びてきた。民主党が政権を取得したら鳩山代表が総理となることはほぼ間違いないだろうが,小沢氏のポジションイングが注目を浴びそうだ。小沢氏は選挙担当であり、今選挙で大量に生まれるであろう初選出議員を自派内に取り込み、所謂小沢チルドレンの再現だ。最大勢力政党の中の最大会派となるであろうから、キングメーカ足りえることは予想できる。しかしながら、自らが総理となるであろうことが無いことから、かつての田中角栄のような存在になるかもしれない。
かつて、日本の歴史の中で院政と呼ばれる時代があった。元天皇であるというよりも、天皇の指名権を握っていることが権力の源であったことをみれば、小沢院政と言えるかもしれない。かつての院政は、結局、武士階層にその権力基盤を奪われることになる。今後の日本の趨勢を決める源氏や平氏はどの勢力に相当するのだろう。官僚、財界それとも..

武士の成長と院政 日本の歴史07 (講談社学術文庫)