金大中が亡くなる
キムデジュン元大統領が亡くなった。日本で拉致され、その後死刑判決まで受けながら、大統領までになった政治家だった。日本統治時代に生まれ日本語も話せる戦中派世代であった。あの太平洋戦争を経験した人たちがいま、どんどん亡くなりつつあるようだ。高度経済成長時代の担い手も現役引退し、確実に時代の変わり目を感じる。冷戦時代を経験してきた政治家が世界の中でも少数派になりつつある今、日本の安全保障政策はどうあるべきかいう論議は、具体的な問題を特定しにくい状況でもある。
朝鮮半島の問題、テロ対策など、安全保障は国家間の紛争というより、国という枠に入らない対立のなかに安全保障は求められているのではないか。ソマリア沖の海賊問題など、自衛隊艦船の派遣を社民党はいまだに反対しているが、平和憲法だけでは解決しない現実には即していないような。イラク、アフガニスタンなど国家間の紛争というより、それぞれの国内での民族や部族間での紛争になっている。
日本の安全保障政策として、自衛隊の合憲化や法的整備が語られることはあるが、自衛隊の運営が安全保障の根幹なんだろうか。
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