matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

結局、有効な経済政策ってなんなの


株式市場が予測できないと同じように、経済も予測不可能。
経済学者の話を聞いていると、なんとなく納得してしまうのだがどれも、結果論の解説。野球解説者に似ている。
経済学者が、政策を行っていたのは、小泉政権の某大臣だったが、そのときの政策は、いま批判の的である。規制解除は経済の回復に役立ったのだろうか。規制だらけだったのは高度経済成長時代だったような。規制緩和が景気を回復するものではなく、経済規模の拡大が規制緩和を促している。規制緩和は原因ではなく、結果なのだ。
経済のグローバル化と、BRICSなどの後発組の経済発展は、ルールを変化させざるを得ない。

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

10年前に書かれた、一般者むけに書かれた経済の入門書。過去の経済理路や経済政策を、異なった視点で見ることが出来る好著。10年前に書かれているということを踏まえて読むのが面白い。
経済にとって、重要なのは、「生産性、所得分配、失業」の3つだけと主張。なるほど。結局はいまのところ、ケインズ理論に回帰しているのかなというのが読後感。