未曾有の不況、アメリカ型ビジネスの行き先は
100年に一度という表現がマスコミ受けする言葉だと思っていたが、状況はまさにそこに向かっているかのようだ。
100年に一度の大きな天変地異があったわけでもなく、100年に一度のおおきな戦争がおきているわけでもない。相変わらず地球のどこかで戦争や紛争は発生しつづけている。なのになぜ今なのか。
景気サイクルならば、100年に一度はこの規模の不況は発生するということだろうか。経済のグローバル化は現時点で過去には無い規模で広がっていると思える。ローマ帝国、モンゴル、スペイン、イギリスそしてアメリカと繁栄の主役は交代してきた。アメリカを核とした経済がグローバル化の実体であり、アメリカ型経済であるビジネス至上主義が共産主義国家までもが瓦解し、BRICSもアメリカ型ビジネス主義を志向している。しかしながら政治体制はグローバル化がすすまない。
アメリカ型ビジネス至上主義。そしてその覇権を顕著に示しているのが、金融とIT業界だ。
- 作者: トム佐藤
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01
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なぜマイクロソフトがデファクトスタンダードになれたのだろうか。
必ずしも磐石の道のりではなかったことが偲ばれる書。
数多くの偶然と幸運が重なったともいえるが、誰かがマイクロソフトになりえたかもしれない。でも、ビル・ゲイツという存在無くしてマイクロソフトがその地位を得なかったことだけは間違いない。
まず、アメリカのビジネスの象徴ともいえる自動車産業では陥落寸前。
金融市場のアメリカの凋落。
IT分野では、その兆候はいまだ見えない。