matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

人の最期とは


寒くなると、亡くなる人が多くなるのは気のせいだろうか。
身内のかたが亡くなり、80過ぎた大往生であり、突然の死であった。
最近は近所で、これも80を越えた方が長く患うこともなく亡くなった。
高齢化の浸透により、80を超える寿命を持って人より長く生きたともいえない時代になった今、いくつになっても十分に生きたということはないかもしれない。70を過ぎても健やかなかたもいらっしゃれば、入退院を繰り返す方や、介護状態になってしまいながら生き続かれるかたもいらしゃる。
最近の近所のかたは、地方新聞社の編集局長までやられた方だが、定年後静かに過ごされ子供と同居もすることなく、奥さんと老後を過ごされ、お二人で買い物にいかれたり、外出されたりとされていて、亡くなる数日前にも近くのスーパーに奥さんと歩いていかれたのを見かけられている。体調を崩されても通院されることもなく、救急車を呼ばれたのも本当に身動きできなくなるまでにいたってからだそうだ。蔵書を整理されていたとのことであり、覚悟されていたのかとも思える最期でした。
かと思えば、ちゃんと歩きたいという思いで、膝の手術を繰り返し、その都度数週間のリハビリをこなしているかたもいらしゃる。
病院に長期入院して長寿を保つか、極力医者には頼らず結果として寿命を短くしてしまうのとどちらがよいのだろうかと考えてしまう。
これは、人それぞれの人生観と価値観であり、自分の死に様をどう考えるかにつながる。
わたしも、来年50になる。人生の坂としては確実に坂を下り始める。
最近の平均的な日本人としては、かなりの確率で30年も先のはなしであるかもしれない。
しかしながら、たとえば脳梗塞などであれば数年で、後遺症が残り残りの30年近くを生きていかなければいけない。
両親の親族を見るとかなりの確率で10年しないうちに健常者でなくなるそうな可能性を持っている。不自由な状態で長寿をむかえなければならないかもしれない。
不慮の事故を除けば、大多数のひとは80年以上の人生を持つ。
しかしながら、すべてのひとが、元気な状態のままそれを費やすことができるとは限らない。