matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

逃げ出した?リーダ


総理が、所信表明直前に退陣を表明した。
健康問題かもしれないが、プレッシャーに耐えかねてという感は拭えない。
責任を取って辞めるとしても、無責任と言われるが、留まっても、なぜ辞めないかとも言われる。責任のとり方とはなんなんだろうか。

新幹線の建設を推進した十河総裁は、開通前に予算を大幅に超過した責任を取って辞めている。しかしながら、それは、新幹線の開通する目前であり、新幹線建設という目的を達成したタイミングでもある。リーダは、自分自身を退陣はしたが、彼の退陣以外に建設推進を阻害するような事はなしていない。

木曾三川の治水工事を行った薩摩藩に宝暦治水の結末はリーダの切腹で終わった。工事中にも、薩摩藩士のなかには切腹をした者もいたようだが、工事の完成まで尽力し完工後に責任を取って切腹したことこそ、日本人の求める責任の取り方の理想かもしれない。


新幹線不思議読本 (朝日文庫 う 14-1)

新幹線不思議読本 (朝日文庫 う 14-1)

この本の中に、十河総裁の言葉に

新幹線は必ず政治の道具となる。やがて全国に張り巡らされる日もくるだろう。しかし、新幹線として本当に採算がとれるのは東海道新幹線だけ。

後藤新平からの意志を引き継ぎ、強引に予算を獲得した十河総裁。

信念なくしては、推進できないことは確かだ。
しかしだ、冷静な判断力なくしてはならない。