matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

治安と戦争


元総理である宮沢さんが亡くなられた。
戦中戦後を実体験してきた世代が確実に次の世代に移行している。いまの第一戦にいる世代は、戦争も、そして焼け跡の記憶もない。
宮沢さんの大きな主張として、「戦争は絶対にしてはいけない」という信念。
その宮沢さんの総理時代にPKO法が成立し自衛隊の海外派遣が行われている。

これは、個人的な信念を抑えて政治的配慮を優先した結果なのだろうか。

古来、日本は戦争が少ない平和な地域だったのだろうか。
地勢的な特徴として、国際的脅威が比較的少なかった日本は、内乱=戦争である。政権としての求心力が弱くなると、分権化が進行し治安が悪化するような。
防衛のための武力の必要から発生した「武」が、国家の軍事力として、富の簒奪のために拡大する。しかし、その根底には、社会の成立とルールの普遍化に対するニーズがある面がある。

衣食足りて礼節知る

牛肉ミンチの偽装など、規制がなかった面もあるだろうが、基本的には成文化されていない領域が必ず存在するはず。
中国の経済発展の影の面として、環境破壊や食品や薬品の偽造などが問題になっているが、成長段階ゆえの歪かと思いきや、日本でも同様な事が続けれてきたことだった。中国の地方組織は旧来の党組織や官僚組織の腐敗、硬直化が問題になっているが、日本でも社会保険庁での公務の実態が「官」の裏の実態を如実に示している。

今週の読書

合戦の文化史 (講談社学術文庫)

合戦の文化史 (講談社学術文庫)