matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

成人の日

matsuok2007-01-08


自分には遠い過去のことだが、毎年成人になる人はいる。
あたりまえか。
成人の日にちなんだ、アンケート結果がある。
第12回 新成人意識調査2007年新成人(全国587人)の生活・恋愛・結婚・社会参加意識2006年12月 編集・発行 株式会社オーエムエムジー 渉外広報室
2007年新成人 親を信頼している82.9% と親子関係は良好ながら

  • 親に何でも相談できるとは思わない  60.1%
  • いじめを誰かに相談するとは思わない 51.1%

07年新成人は、彼らの誕生の年には中学生がいじめを苦に自殺する事件が起こるなど、最近問題視されてきた「いじめ」を子どものときから意識してきた世代でもある。「これまでにいじめを受けたことがある」46.5%、「いじめをしたことがある」37.8%、「周囲でいじめが行われていたことがある」73.8%と彼らは答え、さらに、13.3%は「いじめで自殺を考えた」ことがあり、35.8%が「いじめの仲間に誘われたら断れないのではないか」と考えている。「いじめを受けるには当人に非があるからだ」も28.3%が回答するなど被害者意識と加害者意識が複雑に絡まるなか、「職場や学校はいじめを助長する環境である」63.5%、「いじめがあっても周囲のおとなは何もしてくれないと思う」76.0%、「いじめを受けたら誰かに相談するとは思わない」51.1%、「いじめ問題は今後も改善されるとは思わない」83.7%と、解決策が見出せず、ひとりで対処しようとしている新成人の姿が浮かびあがった。

いじめは、学校だけでなく、社会にでてからもあり、職場、近所づきあいでもあるだろう。いじめの定義がないかかもしれないが、強いて言えば、自分にとって嫌なことはすべていじめ行為であり、それに理不尽を感じた時だろうが、それを判断できるのは、主観的な判断である自分自身であり、とりようにとってはすべてがいじめになるのではと思える。
ハラスメントは、人権を侵害する行為であり、自分自身の行いのなかで無神経な行為をしていないか常に注意をする必要があるが、社会におけるハラスメントというのは、職場上での地位や立場上の強者が、弱者に対しておこなうことであり、学校内、特に生徒間では成立しえないことだ。
ただ、教師側や、先輩から行われる行為はハラスメントに相当するかもしれない。
最近話題の自殺の原因となっているような、かつあげや、暴力行為は犯罪行為であり、いじめという範疇からは明らかに逸脱していることだが、上記の「これまでにいじめを受けたことがある」46.5%がすべてこのような行為を受けていないはずだ。
自分自身も2児の父親であり、また両親から受けてきた経験からすると、ほとんどの子供たちは、平和な日本のなかで周囲に大切にされてきたはずだ。
日本は民族的にあきらかに「穏やかな民族」であり、殺人、強盗、強姦の発生率は先進国(もちろん中国や韓国も含むが)のなかでも際立って少ないそうだ。
昨今の新聞やテレビをみても、凄惨な事件が数多く発生しているが、統計的にみれば、世界でもまだまだ日本は、穏やかなクニなのだ。
周りが自分を理解してくれない、関心をもってもらえない=無視される、自分に嫌なことをする。それがイジメなのだろう。
受けている側も、それは十分に自覚するからこそ、他人に相談しても、理解してもらえない、またイジメと主張することにより、自分の主観的な判断が否定される恐れも感じる。
ゆえに、
「解決策が見出せず、ひとりで対処しようとしている新成人の姿」

「20歳の自分を大人だと思っていない」は78.9%。2年ぶりに上昇し、その最大理由に「精神的な自立の欠如」を3割があげている07年新成人。大人意識のみならず、恋愛、結婚意、出産のすべての意識に停滞を見せた。彼らは、両親のやさしさに包まれ、また、人との関わりもやさしくありたいという思いを強くしているがために、人間関係を遠ざけ、精神的弱さをも抱えているようだ。

自分が熱中できることが見つけられないことが一番厳しいかもしれない。