来年の大河ドラマ
年末である。
年があけると、新たな大河ドラマが始まる。来年は風林火山で山本勘助が主人公だ。山本勘助は、あまりにもドラマティックなキャラクタのせいか、虚構説が根強くあるが、歴史的史料としては市川文書のみにそれらしき人物が見られる。それ以外では、甲陽軍艦のみに記述され、それをネタにして後世に様々な脚色がされているが故に歴史的な存在が疑問視されてきたようだ。そのネタ本ではどう記述されているかを解説しているのが、
- 作者: 平山優
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/19
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フセインが処刑されたというニュースがされているが、独裁者である彼の政権が崩壊した後、モザイク国家であるイラクは混沌としている。日本では戦国時代のあと太平の世がきたわけだが、イラクという国家が民族や宗教的な考慮されていない砂漠上に国境が規定された背景からいっても統一的な政権がでる気配がみうけられない。
中国は、広大な国土であり、地政学的にみてもひとつの国家というより、複数のクニの連合体的性格が強いが、それを超える強力な施政者が現れるのは、なぜだろか。漢民族という少数民族を吸収してしまう存在があり、民族というよりその文化的なある種均一にしてきたのは、科挙が共通の評価項目として文字を共通にしたことと、広い国土を水運などにより流通網が各地域がおのれ以外の地域への依存度をもたらした。揚子江以南の米に、黄河以北が依存し、供給者側も市場として華北に依存しているとも言える。
中国でなぜ阿片があれほど広まったのかというその理由を、塩の販売による流通網の整備をあげたのが、下記本に書かれていて興味深い。
- 作者: 譚ろ美
- 出版社/メーカー: 新潮社
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いま、中国は世界の工場と化し、ひたすら商品を世界に供給し、結果としてドルなどの外貨が中国にながれこみつつある。
現代の中国にとって阿片になるのは、資本主義かもしれない。