matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

グローバル化の脆弱さ


台湾南部の地震で海底ケーブルが切断?され、国際回線に大幅な影響が出ている。私が勤務している会社でも中国でのネットワークが不通状態になっている。
業務のかなりの部分を中国に委託している影響が出ている。
中国の海外へのネットワークがかなりの部分を台湾に依存してることが想像できる。経済がグローバル化し、世界がフラット化しているが、その基盤は意外に脆弱かもしれない。テクノロジの進化と低価格化がもたらしたものだが、ITへの依存度が増しているという側面だ。
経済のフラット化は、東西の対立を消滅させエコノミがイデオロギーを克服してしまった感がある。共産主義は、どこにいってしまったのだろうか。
しかしながら、宗教の対立という歴史の黎明期から存在する状況は、このIT時代にもかかわらず、厳として存在している。

シーア派―台頭するイスラーム少数派 (中公新書)

シーア派―台頭するイスラーム少数派 (中公新書)

イスラムの脅威は、アメリカとの対立の図式のみが表面化しているが、実はそのイスラム世界のなかには、シーア派スンニ派の根強い対立の図式があるようだ。アルカイダスンニ派なのだろうか。
いまや石油の埋蔵量は、政治的に民族的でかつ宗教的な不安定要素である地域に偏在している感じさえする。
偶像崇拝を禁じているイスラム教徒にとって、指導者の選択そのものが重要なようだ。
太平の世の江戸時代において、指導者たるお殿様は、実は選択の余地がなく血脈により決定される。いや、家門を守るためには、その家の存続がすべてであり、必ずしも施政能力が要求されているわけでもない。権威の象徴としての意味だけが必要だったようだ。
名君・暗君 江戸のお殿様 (平凡社新書)

名君・暗君 江戸のお殿様 (平凡社新書)