matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

法事


叔母の一周忌で、法事に行かせていただいたのだが、私の家は新家でこのような儀式的な体験が希薄で慣習的なことが全く解らない。
本来すべての仏教行事をさしていたようだが、今日では、四十九日・一周忌・三回忌などの故人の遺徳を偲び、仏法を聞かせて頂くのための法要のことのようだ。読経いただいたお坊様に教わった。
また、亡き人やご先祖様のために施主となって供養を営むことは善行を重ねる意味があり、法事を追善供養ともいうのだそうだ。
さて、まず悩むのは、服装だ。
施主の場合は略礼服を着用するようにし、参詣者の場合も略礼服もしくは、あまり派手にならない平服が望ましいもののようなので、黒目のスーツで臨んだのだが、いざ、集まってみると、見事に皆黒服だった。
一周忌には喪服を。法要の香典は葬儀より少なく金包の表書きの仏式は「御仏前」、神式は「御玉串料」、キリスト教式は「御花料」
さらに、さっぱり解らないのが、いくら持っていけば良いのかだ。
「御香料」でもいいのかな。

表書き 読み 用途解説
御 霊 前 ごれいぜん 葬儀に際して故人の霊前に供える金品に使う。
御 仏 前 ごぶつぜん 法事に際して故人の仏前に供える金品に使う。
御 香 典 おこうでん 霊前に香を供えてくださいという意味で使う。
御 香 奠 おこうでん 「御香典」と同様に使う。
香華料 おこうげりょう 霊前に香や花の代わりに供える金包みに使う。
御  供 おそなえ 葬儀の際、霊前に供える花や菓子、果物に使う。
御供物料 おくもつりょう 「御供」の代わりに添える金包みに使う。
菊 一 輪 きくいちりん 軽小の金包みに使う。菊の花に代えての意。
志 こころざし 通夜、葬儀の世話役などへのお礼に使う。
御 布 施 おふせ 葬儀、法事などでお寺や僧侶へのお礼の金包みに使う
御 法 礼 ごほうれい 「御布施」と同様に使う。

おっと、施主も参列者も数珠(念珠)を忘れずに持参します。
導師(住職)の入場を待ち、その際には合掌にて迎えます。正面の座についた導師の合掌礼拝にならい、参列者も礼拝するようにし、読経中は、静かに拝聴します。
これが、結構、辛い。お経の意味でもわかればいいのだが、正直、日本語として聞き取ることが困難で、一種の音楽というか声楽だ。
静かで、この時期、暖房などしてあると、思わず意識が薄れていくのは止むを得ない。空気が感想しているので、咳が出そうになるので、アメかドロップの類を持参していったほうがよいかもしれない。
導師の「ご焼香を…」との言葉により、香炉を順に回すか、ご本尊の前に進んで焼香をします。読経のあと、導師の法話等がすみますと、これで法事としての式は終了ということになります。

このような事に慣れていないのは、施主の側でも同じで、まず、道具立ての位置がはっきりしない。
花瓶(花立て)、ローソク立て、香炉の配置は、通常は向かって右からローソク立て、香炉、花瓶という三具足ですが、法事の時には、しまってあるローソク立てと花瓶を出して、五具足(向かって右から花瓶、ローソク立て、香炉、ローソク立て、花瓶)で行なうのが正式なようだが、以前、自宅で行ったとき父もわからず、適当に置いておいたらお寺様に直された。これはいかんというので、早速写真に取っておくという不遜な行為にでてしまう。そういえば、お雛様の飾り方を忘れないように、届けてもらったときに写真に取っておいたことを思い出す。
参詣者がお供えを持ちより、そのお供え物をあとで「おさがり」として参詣者全員に配るという風習があるようなので、前日に菓子折りなども用意しておく。だからなのか、このあたりの地方では、まだまだ菓子屋が残っていると思うのは、考えすぎだろうか。
わたしの父は5人兄弟で、母にいたっては8人兄弟だから、叔父叔母は、配偶者を含めると、20人を超える。幸いながら、まだまだご存命な方が多いが、正直この先、法事の回数は増加するだろう。少子高齢化の現在、子供が生まれる数よりなくなる方のほうが上回るのだ。
徳川将軍家の日常や大奥の生活などを書いた本を読むと、日常的に過去の将軍の月命日には仏壇にお参りをしているようだが、十五代も続いた幕末は毎日のように会ったのではとおもえるほどだ。

平成十八年 年回表
年忌 死去年
一周忌 平成十七年
三回忌 平成十六年
七回忌 平成十二年
十三回忌 平成六年
十七回忌 平成二年
二十三回忌 昭和五十九年
二十七回忌 昭和五十五年
三十三回忌 昭和四十九年
五十回忌 昭和三十二年

だんだんと間隔を空けていくのだが。

さて、自分の家の宗派だが、これがいつもはっきりしない。
浄土真宗のはずだが、これが東と西があるようで、どっちだっかな。
たしか、親父は「本派本願寺」とかいっていたような。

浄土真宗での年忌表
年忌法要  没年からの年数
1周忌     1年後
3回忌     2年後
7回忌     6年後
13回忌    12年後
17回忌    16年後
25回忌    24年後
33回忌    32年後
50回忌    49年後
以後は50年ごとにつとめる
※ところによっては23,27回忌をおつとめする地域もあり。