おお大奥
大奥、おおハーレム。男のロマンかも。冗談はさておき、わたしの年齢だと、大奥ということばを聞くと岸田今日子のナレーションのイメージがある。
「大奥では...」
ドロドロ感とおどろおどろさが、当時小学生だった私に潜在意識が刷り込まれている。
- 作者: 鈴木由紀子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 新書
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ハンムラビ法典は、慣習法を成文化したものが多いようだ。
しかし、分からないのが、大奥が、はたした役割がいまいち実感できない。血統的な後継者を生み出していくというのが、主目的であることは理解できるのだが、江戸時代の徳川政権における役割があったようにも思える。八代吉宗、十一代家斉十四代そして十五代慶喜と大奥は後継者を生み出すことに失敗している。しかしながら、後継を外部(といっても徳川一門)から選出する際には大きな影響力を持っていたことも事実なようだ。この影響力の源泉は、日本社会特有なことなのだろうか。中国でも、后や側室などが大きな影響力をもつ場合もあるが、特定個人にとどまるケースが多く、後宮という"組織"が、持続して影響力があったとも思えないがどうなんだろうか。
欧米では、エテカリーナやエリザベス女王などは、女帝であり、後宮ではない。
大奥にいたっては、「老中と老女は同格」という発言までしてしまう。
江戸時代というのは、封建時代であり、'家'という単位が統治単位であり、家政と施政が、表裏一体であったとは思えないのだが。